障害年金の障害とは

１　障害とはどういうこと

障害年金でいう「障害」とはなんでしょうか？

何も説明されなければ、通常は、漠然と手足の無い人、寝たきりの人などを思い浮かべる人も多いかと思います。確かに、そうした人たちも障害者ですから障害の状態であるということになります。

しかし、障害年金でいう障害とは、かなり広いものになります。障害は、怪我や病気で精神・身体の機能が衰えている状態を言います。

障害年金の場合には、機能が衰えた原因は問いません。健康保険や労災を利用する場合には、怪我や病気の原因が、業務上なのか業務外なのかを問わなければなりませんが、障害年金では、業務上でも業務外でもどちらでもかまいません。

重要なのは、障害の状態にあることなのです。では、健康な時と比べてどのくらい機能低下になっていれば障害と呼べるのでしょうか。

答えとしては、少しでも機能低下がみられれば障害であるということになります。つまり、健康な時を基準してみていますので、わずかでも機能低下があること事態が障害という考え方です。

しかしながら、障害年金を受給するためには、障害の程度が関係します。機能低下がどのくらいかを見るわけです。